やりがいとは「見つける」ものではなく、自らの手で「つくる」ものだ。そして、どんな仕事であっても、そこにやりがいを見出すことはできるのだ。
(堀江貴文 『ゼロ なにもない自分に小さなイチを足していく』 ダイヤモンド社)
今よりもやりがいのある仕事がしたい。そう考えて転職を希望している人も多いでしょう。では何故、たいていの人はやりがいを見つけようとするのでしょうか。答えは簡単です。今の仕事がつまらないからです。
しかし、つまらないから別のものを探すという思考プロセスを続けている限り、あなたが求めるやりがいを発見することはできないのです。
つまらないことをいくら頑張っていても成果は同じです。例えば、工場で同じ品物を機械にセットしてボタンを押すだけの作業や、事務所で何も考えずひたすら与えられた情報を入力するだけの作業など、みんなが雑用と思う単純作業は、想像しただけでもつまらないと感じてしまうのではないでしょうか。
しかし、成功者はそうではありません。成功者は、つまらないことでも、楽しいことに変えてしまうという特徴があります。
つまらないと感じる原因には、よく知らない。という場合がほとんどです。知らないことを繰り返すだけでは、今以上に上達しませんからつまらなくて当然です。
一方で、成功者は違います。単純作業でさえも、そこに喜びを見出そうとするのです。また、この仕事ができる環境や自分に対してありがたいと思いながら、常に新しい発見をしようとするのです。
ですから、成功者いわゆる成功マインドを持った人間にとって、やりがいのない仕事はありません。たとえどんな簡単な作業でさえやりがいを作り出し、極めようという意識で取り組みます。
極めるとどうなるのか。そのことに関するプロになり、知らないことが無くなります。知らないことが無くなると、もう楽しくて仕方ありません。
成功者は、仕事を楽しんでいます。逆を言うと、楽しもうとするから成功するのです。子供の頃を思い出してみてください。ゲームに夢中になったことは無いでしょうか。
ボスを倒す為、あるいは欲しいアイテムを手に入れる為、ひたすらレベルを上げることに夢中になったあの感覚です。仕事でも同じことが言えます。レベルを上げることで強くなり、それが喜びに変わります。そして、新たな発想が生まれます。
どんな成功者も、最初からみんなが羨むような仕事をしているわけではないはずです。小さな仕事を極めたからこそ、誰も考えてこなかった新たな発想を思いつくことができ、ビッグビジネスを創造できたというべきでしょう。ある意味、成功へのカラクリがここにあります。
そう考えると、転職という場合においても、そこで喜びを発見しようとするマインドを持っていなければ、同じルートをグルグル回る結果になってしまうのです。ですから、今の仕事にやりがいがないよという人は、まずは自分に厳しく、小さなことにもっともっと感動できるようになっていきましょう。
思考には、壁や限界はありません。そこから新たな道が開けてくるはずです。