【人生での失敗の最大の原因とは?】 成功者の格言

自分自身に対して、同僚に対して上司に対して不誠実な人は、長くリーダーでいることはできない。この地上では、不誠実ほどつまらないものはない。人々の軽蔑を買うのみである。誠実さの欠如は、人生での失敗の最大の原因である。

(ナポレオン・ヒル 『思考は現実化する』 きこ書房)

人間、特にリーダーになる人物にとって欠かす事のできない、最も大切な特質が誠実さです。

誠実さというのは、言葉の意味からすると実直で真面目という事ですが、大成功者を観察していると、人間の核となる部分、根っこの部分はやはり真面目であるという事が分かります。

リーダーには2種類のタイプがいるとされており、1つは部下の尊敬と理解を集めるタイプで、もう1つが尊敬や理解なしで権力を振るおうとするタイプです。

過去の歴史から見て、権力に基づいたリーダーシップが長続きした例は無いと言われています。これは、強圧的なリーダーシップの持ち主にはついて行けない事を証明しており、長くリーダーで君臨する為には、部下の支援が絶対に必要だという事です。

力ずくのリーダーシップには、心から従う者は誰もいませんよね。会社でも納得感の無いままに、指示された事を喜んでする部下はいません。

改善や改革のプロジェクトの実行でも、リーダーによってその成果は大きく変わります。圧力が強大な者が指示をすれば、進捗の速さは抜群です。部下は目の色を変えて動き、計画通りに物事が進みます。

実は私がいた会社でもそんな事例がありました。自社の協力会社で改善が進み、工場内が完璧に整理整頓されていて、製品の加工状況も一目で分かり、今誰が何をしているのかもきっちり管理できる様に仕組化されていたのです。

しかし、それから1年後、リーダーが異動になった途端、継続されていた改善はストップしてしまいました。それどころか、現状上手くいっている仕組みまで中断され、統一性の無い好き勝手なシステムへと逆戻りしてしまったのです。結果として、経営状況も悪化していきました。

これはまさに、リーダーという者の圧力によって、ただ部下が動かされていただけにすぎないという事を表していると言えます。また、部下の中にもリーダーという存在がいると思いますが、そうした層のリーダーにも、誠実さというマインドが欠けていたという事を実証していると考えます。

力ずくのリーダーは、脅威のみで人を動かし、部下にとってはやらされ感だけしかありません。したくも無い事をやらされ、また、何故しなければいけないのかも分かっていません。普通に考えても、そんな指示が続くはずが無いですよね。

そうした事からも、不誠実というのは、部下にとっても、リーダーにとっても問題だという事が分かります。

不誠実なリーダーが上に立てば、懸命に頑張る誠実な部下はいくら仕事で成果を挙げてもそれほど評価してもらえません。不誠実な者は、自分に都合のいい慣れ合いを好みます。なので、仕事ではなく付き合いで人を評価しようとするからです。

また、不誠実な部下が下に付けば、何度言っても伝わらず、同じ態度でリーダーを苦しめ、仕事のリズムを崩します。しかし、リーダーが誠実であれば、どうにかして部下の心を鍛え、人格を変えていけるかもしれません。

最悪なのは、リーダーと部下が共に不誠実という状態です。こうした場合は、負の連鎖が起こり、そのまた部下も、新人に至っても不誠実な者が生まれます。たとえ新人に誠実さの特質があったとしても、力の無い新人に抵抗できる術はなく、悪に染まるしか生きる方法が無いからです。

ナポレオン・ボナパルト、ムッソリーニ、ヒトラーなどは、歴史上で最も独裁的なリーダー達でした。そうした人達は、最後に必ずその地位を失墜し、惨めな末路を辿っています。

一方尊敬され続ける成功者達は、成功の分野が違えど、人を喜ばす事をビジネスの目的としていたり、人の役に立てる製品を生み出そうという野心がマインドの中枢に存在しています。

やはりリーダーになる者は、個性の差はありながらも、誠実という人格においてはなくてはならない特質であると思います。なので、その人がどんなマインドであるかという事は、リーダーにすべきかどうかという判断の上で、最重要視すべき点だというのは間違いないでしょう。

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