インターネットの普及によって、アイデアの価値はどんどん均一化されてきている。アイデアは頭の中からひねり出す時代から、インターネットで検索し、組み合わせる時代になっているのだ。
(堀江貴文 『ゼロ なにもない自分に小さなイチを足していく』 ダイヤモンド社)
アイデアを生み出す力というのは、現代のビジネスマンにとって欠かす事のできないスキルだと思っています。
AIの時代において、アイデアを考え、それを形にして実行する事ができなければ、もはや人間の役割は無に等しいと言ってもいいでしょう。
アイデアというのは、既にあるコンセプトとコンセプトの組み合わせによって生み出す事のできるプロセスの事です。
つまり、アイデアとは古いものを掛け合わせ、全く新しいものを誕生させるという過程です。
良いアイデアを生み出す為には元となる多くの経験と情報が必要になってきます。
ですので、経験不足や情報不足では当然ながら優れたアイデアは生まれません。
では、何が大切なのでしょうか?
アイデアの先には必ず結果があります。つまり、いくら良いアイデアでも結果が出なければ意味がありません。
思いつくまま行動する、とにかくやってみる。行動力としては良い事です。しかし、これが許されるのは20代までだと私は考えています。
なぜなら、20代のうちはまだ失敗が許される年齢で、失敗を経験として受け入れられる世代だからです。
しかし、30代になるとそうはいきません。それなりのプロジェクトにも対応していく事になりますし、結果が問われる事になります。
ソフトバンクの孫さんは、アイデアを出して行動を起こすまでの間に、頭がちぎれるぐらい考えると言っておられます。頭がちぎれるというのはどの程度のレベルなのか分かりませんが、それだけ考えてやるからこそ、無駄な時間、無駄な行動、無駄な損失を減らし、結果を残す事ができているという事でしょう。
アイデアの実行で必要な事、それは計画と戦略です。
組み合わせて出来た新しいアイデアをどう形にするのか、まずは最終形態としての目標があります。
例えば、英語を覚えるという目標に対して、どういう順番で習得していくのかを考える必要があります。最初に単語を覚え、次にリスニングを覚え、最後にスピーキングを覚えるという様なステップです。
このステップこそが、目標に対しての戦略であり、その戦略をどのぐらいのスパンで実行していくのかという事が計画になります。
どんな情報でも簡単に手に入れる事のできる時代。しかし、単に情報を得てそれを組み合わせただけでは、単なるアイデアで終わってしまう事でしょう。
そのアイデアを形にできる力こそ、今の時代に欠かせないスキルであり、そのスキルもまた、自ら考えた戦略の上で成り立つものです。
成功のステップにおいても、やはり最後は思考が重要だという事が言えますね。