満塁ホームランを狙うな、一歩一歩でいい。努力と時間をかければ巨大なエネルギーになるのだ。
(藤田田 『勝てば官軍』 KKベストセラーズ)
「千里の道も一歩から」「ローマは一日にしてならず」という名言があるように、努力は継続してこそ報われるというのが、数々の成功者が経験から明らかにしている真実です。
過去に私が企業のトップから教わった話の中で、組織作りとは?というテーマの内容がありました。その中の一つに、城を支える石に関しての説明があったのですが、その話にとても感銘を受けた事を覚えています。
城を支えているのは、外からも分かる様に、石と石を重ね合わせて組み上げた石垣です。この石垣があるから城は崩れない。しかし、実際は石垣のさらに下にそれを支えている石があるという事です。
当然、その石は外からは見える事はなく、誰にも知られない状態で巨大なパワーを発揮しているのです。まさに縁の下の力持ちです。
人の行動も、城を支える石と同じ様に、一時の行動では絶対に成功する事はできません。たとえ偶然上手くいった様に見えても、恐らく次の失敗で全て崩れ落ちてしまうと思います。
ゼロから石を積み、地上に出て光が当たってからも石を重ねて土台を高く築いていく。これって、本当に人生そのものの様な気がします。
結果として、城という成功を手に入れる事ができる。途中で石を積むのを止めれば城は完成せず、急いで一度に大きな石を積み上げようとすれば、土台そのものが崩れ落ち、城は建ちません。
やはり、コツコツっていうのは本当に大切なんだな~と感じます。大抵の人は、やろうと思って始めた事に対して、少し上手くいかなくなると面倒になり、途中で止めてしまったり、熱意が冷めてしまったりしてしまうものだと思います。
そして、当初とは異なる目標に変更したり、目標を完全に諦めてしまい、行動しなくなるというパターンも多いのではないでしょうか。
努力は大切ですが、継続にこそ意味があり、継続できることこそ、鍛錬の力。その力を身に付けた人間が、真の成功者になるのだと思っています。