不自由人は、自分で自らを不自由にしている。夜や週末の時間を平日の仕事の憂さ晴らしに使ってしまっている。その貴重な時間を使って、自由な人間になる計画を練るなんてことは考えもしない。人生を見つめなおして、再構築するなんていうことに頭がまわらないんだ。
(本田健 『ユダヤ人大富豪の教え』 だいわ文庫)
自由人(成功者)は、自分が成功者であるという感覚はあまりありません。なぜなら、成功者は自分が今どんなフェーズにいようが、絶えず進化し続けなければならないというマインドがあるからです。
自己成長こそが生きる喜びであると感じ、逆に成長のない時間には生きる意味さえ感じない。それほど自分自身を厳しい目で見ています。おそらく普通の人には理解できない事で、成長なんて考えなくても楽しい時間を過ごせたのならそれでいいんじゃないの?と思ってしまうのではないでしょうか。
では何故、それほどまでに成功者と普通の人にマインドの差があるのでしょうか。その鍵は、成功者が共通して持っている頭の回路にあります。私はそれを、当然心理のなかで働く自分に対する危機感だと考えています。
どういう事かと言うと、自由を得た人にとって、日々の進化というのは当たり前の事であって、それができていない自分が嫌いであるという事。今日が昨日よりも一歩前進した自分でないと生きた心地がしない。怖くて仕方ないという感情をいつも持っている。だから絶えず進化を止めない。
あなたも成功者を見ていてそう思いませんか?成功したからもういいやと言って、行動を止めてしまう人なんて私の知る限りでは誰もいません。たとえ口では言っても実際には止めていません。
今自分がどんなに上の立場であろうが一生懸命行動し、勉強して、物事について深く考え、新たな発想を生み出そうとする。
以前、私が企業の社長室で仕事をしていた頃、もう60歳を過ぎていましたが、耳にイヤホンを付けて英語を聞きながら会社に来たり、毎日本を読んだり、インターネットで業界の知識を得ようとする経営者の姿は今でも覚えています。
本当にすごいと思いました。学ぶ事を全く止めていない。これが成功者の姿だと、自分もこんな人間になろうと本気で感じましたね。