不動の信念に支えられて、願望(目標)を最後まで追求する、という強い意欲(モチベーション)が、あなたの人生を大きく左右することを心にとめておくこと。そしてまた、このような脳力は誰もが持っている、ということも。
(ナポレオン・ヒル 『思考は現実化する』 きこ書房)
暗い状況に陥ると、モチベーションが上がらない、という言葉が周りから聞こえるようになります。
過去の私も、何か気に入らない事があったり、他人を羨んだりした時に、そう感じたことがありました。
しかし、モチベーションという定義を、与えられるものというように捉えている限り、成功マインドを持つことができません。事実、成功者にはモチベーションを論じるということがありません。
あなたの職場でも、全くやる気を感じられず、意気消沈している様な人はいませんか?はっきり言いますと、その様な人は人生を完全に他人(会社)に依存してしまい、ロボットの様な人間になってしまっています。
そしてそんな人に限って、自分のマイナス感情、例えば給料が上がらない、ボーナスが出ない、などの状況を会社の所為にしていつもブツブツ言っていたり、会話をしても良くない噂やニュースなど、ネガティブな事しか言いません。
もしもあなたが、このようなネガティブなマインドの人間と、いつも同じ環境にいるのだとすれば、今すぐにでも環境を変える必要があります。
あなたが成長し、成功するために最も大切なもの。それが環境です。良い環境の中にいると、当然、質のいい情報が入ってきます。素晴らしい経営者やセミナーの話しだったり、成功体験やこれから挑戦しようとすることなど、これらはあなたのモチベーションにプラスの作用をもたらします。
一方で、悪い環境の中では、不満、不安、憎悪、嫉妬、ねたみなど、負の情報を浴びることになります。そうなってしまうと、たとえ自分がしっかりとしたマインドを持っていたとしても、意味の無い無駄な時間を過ごすことになるだけでなく、あなたにとって貴重な時間を失うことになり、成果が出ない自分になってしまいます。
どんな世界にも問題はあり、不満は尽きることがありません。問題なのは、意識が散漫した状態です。モチベーション論は、そういった状態で生まれます。目指すものがあり、自分でやることを決め、自分がやっていることが一番正しいと思えるぐらいの自信がある人は、一切のブレがありません。
ですから、どんな時でもモチベーションは常に一定であり、周りは一切関係なくなります。
しかし、そのためには犠牲にしなければならないことがたくさんあります。娯楽、趣味、無駄遣い、人付き合いなどがそうかもしれません。
これは、今の楽しみを取るか、将来の楽しみを取るかの違いです。まさにアリとキリギリスの話しそのものです。
職場ではチームプレーが大切ですが、個人が輝くためには、他人に依存しないというオーナーシップのマインドが必要です。自分がオーナーだと思って仕事をすれば、自分に降りかかることは全て自分の責任だと考えることができます。そうなればマイナス感情を持つ事もありません。
それでも自分だけに意識を集中したいといった時には、会社を辞めるという決断をしなければいけません。
それは一時的にはリスクのあることです。しかし、それだけの熱意がなければ願望は叶わない。そう思わなければいけません。