アイデアは、目に見えないエネルギーである。そのアイデアを生み出した頭脳よりも大きな力を持っている。またアイデアは、それを生み出した頭脳が土に戻ったあとでも、生き続けるのである。
(ナポレオン・ヒル 『思考は現実化する』 きこ書房)
アイデアというのは、思考が停止状態の時には生まれる事はありません。したがって、アイデアが無いという事は、夢や目標を持たず、ただただ毎日を生きて歳を重ねているだけ。未来が見えず、過去を振り返るだけの人生だと言わざるをえません。
では、そもそもアイデアとは一体どういうものなのか。考えた事はあるでしょうか?
アイデアとは、既にあるものとあるものを組み合わせて創り出す新しいコンセプトの事です。
そして、このアイデアを生み出すというマインドが無い人間が、成功者になるという可能性は、極めて低いと言えます。
人は目標を持った時、理想とする師匠を見つけ、様々なノウハウを学ぼうとします。言われた通りに真似をして実行し、上手くいかなければ繰り返し、師匠と自分との差を埋めようと努力します。
これはこれで優秀な行動であって、間違いではありません。しかし、師匠と同じか、それ以上のプロになる為には、アイデアが必要だという事です。
成功者から教わった事をそのまま真似しても、全ての人が同じ様に成功できるわけではありません。それは、人それぞれに個性があるからです。
考え方も性格も異なる人が、他人の方法をそっくりそのまま真似しても同じ様にはできないという事です。
技術は盗めても、感情までも盗めない。私がトレードの勉強をしている中で、つくづく感じる事です。トレードって技術だけでは絶対に上手く行かないんですね。
例えば、予想とは違った相場の転換点に腹を立ててやけくそでエントリーしてしまう様な感情になってしまったら、相場を観察するスキルなんて役に立たなくなります。もう当てずっぽうで投資する様なもんです。
どんな時でも冷静、沈着が大切だという事。しかし、これは言葉では理解できても、実際には出来ない人も多い。日頃からイライラする人、すぐに相手の悪口を言う様な人は、こうした感情にはなかなかなれません。
ですので、投資で失敗する人は、感情のコントロールができていない人。投資家マインドの無い人です。こうした人は投資をやらない方がいいです。向いてないという事です。
少し話がそれてしまいましたが、大切な事は、最終的には自分の頭で考えなければならないという事です。要するに思考を停止させてはならないという事。習うだけでは一人前にはなれず、やはりオリジナリティーが必要だという事。
時代を先取りしてきた成功者達は、ほとんどがその道の先駆者です。どんな小さな事でも、簡単な事でもいい。自分の思考を停止させないために、できるだけ人に頼らず自分の頭で考える癖をつけましょう。