もしも不運な目に遇ったときは、いつまでもそれに対してくよくよ悩むことはせず、過去のものとしてしまっておくことだ。そしてあなたの心を、常に未来へと向けておくことである。そうすれば過去の失敗は、人生の授業料として将来、幸運を生み出す要素となるだろう。
(ナポレオン・ヒル 『巨富を築く13の条件』 きこ書房)
成功者は、いつも失敗を勉強代だと考えています。逆を言うと、そういうマインドでなければ成功しないという事です。
失敗にも色々あって、「努力の末の失敗」、後先考えずに起こした失敗、いわば「次元の低い失敗」、後者は取り返しのつかない様な致命的な失敗となる可能性があります。
しかし、どんな失敗でもそれは行動を起こした結果分かった事です。要するに種撒きをしたから、芽を見れたという分けです。
他人の失敗を馬鹿にする人は、たぶんこういう事が分かっていない人です。あなたの周りにはいませんか?もしも会社にお勤めであれば、そういう人がいるはずです。あなたは絶対に真似をしてはいけません。
すべからく成功マインドに欠け、ましてや人の上に立ち管理するなどあり得ない人間だからです。
自ら考え、行動を起こした事。ここに意味があります。あなたが上司であれば、浅い思考ですぐに答えを求める部下、考えて、考えて、考えて、自分でやってみた後、答えを求める部下、どちらを高く評価しますか?もちろん後者ですね。
職場では、よく、「あいつは報連相ができていない」と、言葉だけが独り歩きしている事が多いと思います。
報連相などと言っている者の思考には、自分が部下を見る立場でありながら、部下に自分を見ろと言っている様なものだと思っています。
日頃から部下を見ていると、僅かな変化にも気付く事ができますし、逆にこっちから声をかけて聞くぐらいの姿勢でいいと思います。人を管理するとはそういうものだと思います。
私は大手企業に勤めた事がないので、また感覚が異なるのかもしれませんが。
部下の失敗、ちょっとしたミスにくどくど言うのは良くないです。部下は思考を停止させ、間違いを恐れて何でも聞いてからやろうとします。それは人を育てるという上司としての最も重要な仕事を放棄しているのと同じです。
何も考えず、聞いてばかりの人は、聞く人がいなくなれば、将来、致命的な失敗をする事になると思います。失敗を重ねてこそ、未来を予想する事もできるようになると思います。
投資の世界がまさにそうで、マーケットに玉を入れて勝負し、その結果を重ねていくのですから、自ら考えるという事、挑戦し、その上での失敗は付き物というマインドでなければできないわけです。
企業でも、人を育てると言っておきながら、育てる事をせず、潰してしまっている状況に陥っていることはあると思います。人がどんどん辞めていく原因の一つだと思います。
少しでも心当たりがあれば、すぐにでも改めた方がいいですね。