2019年11月16日の時点から、来週の株式市場についての動向を考察していきます。
まずNY株式市場ですが、ダウ平均は11月15日の終値28,004.89で前日より+222.93ドル上昇となり、前日が27,781.96で-1.63ドルでしたので、少し下げてからの大幅上昇という形となっております。
前日は少し下げましたが、小さいながらも陽線で、前々日から3日連続で陽線ですので、更に上を目指しそうな気配も感じます。
また、11月7日~前日11月14日にかけてのローソク足の並びを一旦のボックスだと考えると、今回の大幅上昇は、やはりまだまだ上昇傾向と捉える事もできます。
これで4週続伸となったNYダウ平均ですが、チャートからの分析では、一度下落に向かうという事も考慮しておく必要がありそうです。
その理由は、現在が28,000ドルという大きな節目である事と4週連続の上昇という事です。仮に上昇傾向だとしても、この近辺で一度売りの調整が入り、下落していくという可能性もあります。
下落途中でまた足踏みし、そこを起点にどちらに動くのか、そこが今後の株価の動きにとって重要なポイントになってくると考えます。
さて、次に日経平均株価を見てみましょう。日経平均は11月15日が終値23,303.32 で前日より+161.77円。前日が終値23,141.55で-178.32円でしたので、このまま下落と思いきや、一度戻したという状況です。
JPX日経400は15,135.03で前日より+97.63円となり、NYダウの株価圧力に押された形での上昇と見ております。
それでは今後の値動きについての解説ですが、ローソク足を見てみると、一旦は陽線で大きく戻したものの、終値が前日の始値よりも低い位置で止まっています。
これは、上昇したけれどもそこまで強くはないという事。従って、私はここで一旦ボックス圏への突入という見方をしております。
5日線が横になって、既に下を向いています。20日線は当然まだ上を向いていますが、5日線と20日線の間でしばらくは揉み合いになるかもしれません。
その証拠に、週足ベースではこれまで5週間連続で陽線で上昇が続いていた所、6週目でついに陰線となっています。
ですので、ここは今までの上昇で儲かった投資家が一度利益確定しようとしている場面だと言えます。
さて、これから株価は更なる上昇に向かうのか、それとも下降に向かうのかという事ですが、月足ベースでは上昇3ヶ月目。
上昇傾向ではあるものの、やはり下落への警戒が必要ではないでしょうか。
ここは慌てず、玉の操作で乗り切りましょう。