一時的な失敗を経験せず、巨富を築くことだけを望んでも決して成功しない。失敗するということは、計画が総合的にみて健全ではなかったためなのだから、それをキッパリと認めて計画を練り直さなければならない。計画を練り直す作業は骨の折れる作業ではあるが、再出発するためには欠かせないことだ。目標に達しないうちに諦めてしまうのは、現役から退いた者のすることである。
(ナポレオン・ヒル 『巨富を築く13の条件』 きこ書房)
計画とは、あくまでも想定に基づく計画であり、うまくいかなければ別の計画を実施すればよいのです。
成功への近道は、目標に向かって事がうまく運ぶまで、何度でも辛抱強く続けるという事です。
大多数の人は、たった一つの計画を立てて、それに失敗すると、自分には才能がないのだと諦めてしまい、代替案を作ることさえ放棄し、失敗のまま終わってしまいます。
しかし、重要なポイントは、たとえ失敗したとしても、成功に繋がる一時的な失敗は、決して永久的な失敗に繋がるものではないという事です。
例えばトーマス・エジソンは、白熱電球を完成させるまで、1万回も実験に失敗しています。つまり、一つの成功に至るまで、計画の修正を1万回繰り返したという事なのです。
人は失敗すると、後悔やショックの念がすぐにやってきます。
あの時こうしておけばよかった、ついていない。
まず間違いなくこう考えるのが普通です。しかし、大切なのは、失敗に対して後悔やショックを受けてはならないという事です。
後悔というのは、決して変える事のできない過去に対して、悩んでいる無意味な時間です。ショックというのも時間の無駄でしかありません。では、どうすればよいのかというと、簡単です。
失敗したことについて何がいけなかったのかを考え、原因を予想する事です。その原因を無くせば、次に同じ失敗は起きません。
人は失敗の度に成長していく事のできるパワーを持っています。
ただしそのパワーは、失敗をラッキーと捉える事ができてこそ作られるものだと思います。ですので、たとえこれから悪い事が起きたとしても、発想を変え、失敗の原因を知った事に喜びを感じられるようになってください。
挑戦する度に失敗はします。しかしその分強くなれます。そして挑戦は楽しい事であると体が教えてくれます。
人生は失敗から作られているのです。