値動きから分かるトレンドの転換

2019年11月30日の時点から、来週の株式市場についての動向を考察していきます。

まずNY株式市場ですが、ダウ平均は11月29日の終値28,051.41で前日より-112.59ドルの下落となり、前日が28,164.00で+42.32 ドルでしたので、大幅下落といった状況です。

直近を振り返ってみますと、11月22日から11月27日まで連続で上昇が続き、上昇5日目での下落という事で、チャートを見てもここは一旦の上げ止まりといった値動きを読み取る事ができます。

さて、ダウ平均ですが、今年に入ってから連続で上昇し続け、週足、月足を見てもまだまだ上昇の勢いを感じます。昨日陰線で下げましたが、まだ5日線の上をキープしています。

しかし、この下げが連続で続き、戻したとしてもすぐに下げてくるようであれば、下降トレンドに転じていく可能性もあります。

10月3日に長い下ヒゲを付けた陽線からの上昇を考えると、まだ一度も20日線まで下げてはいません。

ですから今回、仮に下げてくるようであれば、まずは20日線までと捉えるのが妥当だと考えております。

それでは次に日経平均株価を見てみましょう。日経平均は11月29日が終値23,293.91で前日より-115.23円。前日が終値23,409.14で-28.63円という事で、2日連続下落といった状況です。

チャートを見ると、11月8日の始値を高値としてのボックス圏になっています。

4日連続の陰線で、遂に20日線まで下げてしまいました。11月21日に一度20日線を割っていますので、それからすぐの2回目です。

これは明らかに弱いと判断する事ができますね。このまま下落して下値を割ってくる様なら、いよいよ下降トレンドかもしれません。

JPX日経400を見てみましょう。11月29日の終値15,183.29で前日より-86.27円となり、日経平均株価と同様に4日連続での陰線で、昨日大きく下げてしまいました。

日経平均株価とほぼ同じ値動きをしていますので、チャートを見ても同じ形になっています。

下げてきて、20日線に接したのが今回で2回目です。

週足でも3週連続で陰線が続いており、現在日足でボックス圏ではありますが、下落に向かっている様な雰囲気を出しております。

個別銘柄でも、上昇トレンド中の銘柄が押し戻されたりと、下げ圧力の強さを感じております。

弱いながらの上げを狙う、もしくは、上げを見送って下げを狙うなど、相場の戦略が試される場面だと思います。

仮に周りに仲間がいたとしても、自分の実弾をマーケットに入れて、闘うのは一人です。

さあ孤独と勝負して、この修羅場を乗り越えていきましょう。

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