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【人生の調整と修正】 成功者の格言
船を正しい方向に進めるには、常に調整と修正を繰り返さなければならない。静かな海にゆっくりと船を進める操舵手は、絶えず舵を動かし、船が航路から外れないようにしている。この美しいイメージは、そのまま人生にも当てはまる。しかし、ほとんどの人はたった一度の手違いや勘違いを失敗だと思い込んでしまう。
(アンソニー・ロビンズ 『一瞬で自分を変える法』 三笠書房)
今まで失敗をした事が無い人。そんな人はいません。生きている限り必ず失敗はあります。
しかし、失敗にも良い失敗と悪い失敗があると考えています。
良い失敗とは、修正可能な失敗。悪い失敗とは、修正不可能な失敗です。したがって、修正可能なレベルの失敗は失敗ではありません。
ソフトバンクの孫正義氏は、失敗をトカゲのしっぽに例えて説明されておられます。トカゲのしっぽも3割程度なら、無くなっても再生可能。しかし、半分まで無くなると腸まで達し生きられないと。
つまり、3割程度の失敗なら何度でもやり直すことができるということです。
ここで大切なことは、3割の失敗に至るまではとことんやるということ。そして3割の失敗に到達した時は、潔く負けを認め撤退するという事です。
優れた成功者には、引きが良いという特徴があります。一方で、一般の人にはしつこさがあり、なかなか負けを認められません。
例えば、会社を辞めるという社員に対してなんとか留まってほしいと何度も慰留したり、一度断られた依頼に対して何度も同じ様にアプローチをしてしまいます。
こうした態度により、相手から好意を得ることはありません。寧ろこの行為が相手の時間を奪ってしまい、相手に対して失礼だと考えるぐらいのマインドを持たなければいけません。
また、株の話しをしますと、買った株が下がり始めているにも拘らず、そのうち上がるだろうと信じて損切りできずに持ち続け、結果として大損をしてしまうというパターンです。
もちろん、しつこさが相手から熱意と感じられることもあると思いますが、それもアプローチの仕方次第であり、引くべきことを知っている人間が行ってこそのケースだと思います。
引きが良いということは、自分にとっても次の方向へすぐに軌道修正することができますし、相手にとっても引き止められることによる無駄な迷いや、しつこいアプローチに対する無駄な対応をしなくてもよく、お互いが貴重な時間を大切にすることができます。
しかし、しつこさというのも大切なことです。それはしつこさの持つべきところです。
私は、3割の失敗は3割の成功だと考えます。3割で引き返すことができたお陰で、その先の大失敗をしなくても済んだということ。
夢や目標を追い続け、何度失敗しても常に挑むというしつこさ、人生全体での成功というしつこさが大切だということです。