忍耐力を養い、感情に振り回されない心を持つ

こんにちは、黒乃雅斗です。

「最強の人物」とはどんな人でしょうか。

権力のある人、お金がある人、格闘術が得意な人など、思いつく能力は様々だと思います。

しかし、何が起こっても、誰から何かをされても、言われても、対応でき、他人の都合に振り回されない人間こそが、最強と言えるのではないでしょうか。

世界を代表する投資家であるウォーレンバフェット氏は、他人が冷静さをかいているような相場の時は、自分は一歩引いて考えるといいます。

例えば、多くの投資家が、こぞって株を買いに走るような混乱した相場では動かない。

バブル相場では、本来の会社の価値よりも高い値がついているので、バブルが弾ければ必ず損をします。

投資すべき対象がない時は何もせず、半年間新聞を読んで過ごした日もあったといいます。

投資家でありながら、投資をやらないというのは、簡単なようでとても難しい事であり、相当な忍耐力が必要になります。

この忍耐という言葉の意味は、苦しさ、悲しさなどを耐え忍ぶことです。

例えば、自分に不都合な事をされても、感情的に仕返しをしたり、現実から目を背けたりしない事です。

そしてこの忍耐する力は、人生において非常に重要な力であります。

リスクというのは、自分が何をやっているか分からない時に発生します。

例えば、バブル相場に浮かれて株を買ってしまう人は、本来の会社の価値をきちんと見ていません。

何となく儲かるだろう。みんな投資しているから自分もやろう、という雰囲気で買っているのです。

これでは自分の足元が見えていないのと同じ状態であり、リスクが大きく伴います。

中国明代の著名な思想家である呂新吾は、リーダーの資質についてその著書『呻吟語』のなかで、次のように述べています。

深沈厚重(しんちんこうじゅう)なるは、是れ第一等の資質なり。

磊落豪雄(らいらくごうゆう)なるは、是れ第二等の資質なり。

聡明才弁(そうめいさいべん)なるは、是れ第三等の資質なり。

「深沈厚重(しんちんこうじゅう)なるは、これ第一等の資質」

つまりリーダーとして一番重要な資質とは、どっしりとして重みがあり、落ち着いていて動じない事。

そして寛容であり、くだらないことには心を動かされない、確固とした己の信念を持ち合わせている姿であると。

また、「孫子の兵法」で、戦争で勝っても国は大きく消耗し、負けても亡国の憂き目に遭うかもしれない。 という記述があります。

つまり、「孫子の兵法」は、戦う方法を説く書物でありながら、安易に戦争をしてはいけないと冒頭でいさめているのです。

感情に振り回されて、自分を見失っている時は、じっと我慢して動かない。そういった判断も必要だという事ですね。

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